日本診療放射線技師会 新生涯教育システムについて

日本診療放射線技師会理事
昭和大学横浜市北部病院 高橋 俊行

日本診療放射線技師会では,「技師格」を中心とした生涯教育システムを運用してきたが,システム発足から15 年以上経過し,見直しの必要性が生じてきた.
平成25 年度より学術教育委員会を中心に,国民から診療放射線技師に求められる医療に対応するため新生涯教育システムの制度設計を行ってきた.
昨年度,基本的な制度設計が完成し,システムも稼働可能となったため,本年度(令和4 年度)から新生涯教育システムを開始した.
この新生涯教育システムは,他の医療職能団体が導入しているラダーシステムを用い,クリニカルラダー,マネージメントラダーという名称で運用される.
システムの基本的な考えは,1)会員にわかりやすく,負担を強いないシステム2)従来の生涯教育システムを継承し,資格認定,カウント等を継続する3)従来の生涯教育システムにおいて努力している会員が不利益にならないシステム4)国民から十分に理解を得られ,所属施設や社会から認知されるシステム5)継続教育ができること,を中心に設計されている.
今回は,新生涯教育システムの考え方,現在利用できる範囲,最新のシステム状況について説明・紹介する.